断食すれば痩せるとは思うけど、そんなの無理に決まってる。リバウンドしそうだし、体にも悪そうだし、だいたい効果なんてあるの?
そんな私たちの疑問に答える番組が先日放送されました。
2017-06-01 21:00
2017-06-07 18:00(再放送)
NHK BSプレミアム
美と若さの新常識

自分の体を内側から変える断食に注目です。
断食で痩せやすい体質に変わるってホント!?
話題を集めた断食
ビヨンセ
アメリカのシンガーソングライター&ダンサー

食事を摂らずレモネードだけを飲む断食に挑戦。10日間で7kgの減量。
榎木 孝明
俳優
30日間水分以外摂らず、医師の診断を受けながら仕事も普通にこなし山登りまで行う。体重 80kg→71kgへ減量。気分は最高、体調は万全。
【具体的効果】
・腰痛がなくなった
・セリフ覚えが速くなった
・スタミナが増した
・睡眠が深くなり4時間で十分になった
長崎県沖で遭難した漁師の男性
2001年、37日間漂流した後救助された。食料は底をつき、口にしたのはわずかの水だけ。血糖値は低いが健康状態に異常なく、医師たちを驚かせた。
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断食の効果を世界が注目!
断食の効果は数値で計りにくく、これまで化学的研究の対象にはなりにくいとされてきました。
しかし今、断食による身体の変化に研究者が、大きな関心を寄せています。
2011年アメリカ心臓病学会 インターマウンテン医療センターの研究
アメリカ ユタ州はモルモン教徒が住民の6割以上を占めており
宗教上の理由から毎月1回24時間の断食を実施。
【一般の住民と健康状態を比較】
心臓病 39%↓
糖尿病 52%↓
動脈硬化 13%↓
断食を行っている住民の健康状態の良さには驚かされます。
日本でも最先端の研究!
断食で体質改善を図る

慶應義塾大学 教授 伊藤 裕さん
マウスを使って、断食で体質改善を図り、太りにくい体質に変わったことを実証。
断食を繰り返したマウスは、体重増加が13%抑制され、太りにくい体質に変わった。
マウスの実験の後3ヶ月以上にわたり、体質改善の効果が持続できたことが確認された。
この状態が「断食のメモリー」
「断食のメモリー」は
体質改善のスイッチだ!

慶應大学 伊藤先生 / 金沢医大 古家先生

眠っているスイッチをON!
ただし断食しないとスイッチは入らない。
衝撃! 美と若さの新常識 最強のアンチエイジング!?
アメリカウィスコンシン大学で実証
【アカゲザル 80匹以上を20年以上飼育し、24歳(人間では70歳)の状態で比較】
食事の量を30%少なく摂ったサルは、生存率80%
普通の量を摂ったサルは、生存率50%

食事量 30%削減 / 食事量 通常

生育環境は同じ、違うのは食事の量だけとのことです。
写真では分かりにくいと思われますが、毛並みやしわなど老化の状態のあまりの違いに驚かされます。
人間でも効果はあるのか

金沢医科大学 教授 古家 大祐さん
【30代~60代男性を対象に25%カロリー制限の食事を7週間続けた結果】
サーチュリー遺伝子が活性化!
若返り遺伝子とも呼ばれ、我々の体を若返らせて健康でいられるような働きをする遺伝子。
48時間の断食で若返り遺伝子が活性化! 2~4倍のサーチュイン酵素を確認。
若返り遺伝子が活性化するスイッチは空腹のときにがしか働かない。

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先生方の見解

慶應大学 伊藤先生 / 金沢医大 古家先生
断食のメモリー
断食することで抗炎症作用(炎症を抑える作用)が自然に体の中におきてくる。自力で健康を取り戻すことができる。
太りにくい体質になる機能がもともと体に備わっているが、満腹の状態では使われない。この機能をスイッチオンにすることで太りにくい体質に変えることができる。
ケトン体の働き
食べた物が腸で吸収されエネルギー源のブドウ糖となって全身に運ばれる。ブドウ糖は何も食べないと8時間ほどで全て無くなると言われている。
エネルギー源が0になる生命の危機に、中性脂肪が肝臓に集まって肝臓で脂肪が分解され、その結果できるのがケトン体。
ケトン体は、新たなエネルギー源として体のさまざまなところで働くことが分かってきた。
ケトン体のもう一つの働き
遺伝子の働き方を変える作用があるということが分かってきた。
我々は遺伝子は変えられないが遺伝子の働き方を変えることはできる。
細胞内でエネルギーが使われることでスイッチが入り太りにくい体質になる。
まとめ
断食の化学的 実践的な情報に驚かされます。
人間が本来持っている
「断食のメモリー」機能を生かし
若返り遺伝子を活性化させるとは衝撃ですね。
ダイエットの効果的方法も見えてきますね。
次回は、具体的なダイエット法についてお伝えします。
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